古代小麦を勉強中

度重なる品種改良、農薬、輸出時のポストハーベストなど、市販の小麦には問題点がたくさん

現代の小麦は本来あるべき姿とは違う不自然なものとなってしまいました。ある研究では1960年代以降の小麦はそれ以前のものと比べてミネラルが18〜29%も少ないという結果も出ています。また、栽培中の農薬はもちろん、輸出の際には殺虫剤・防カビ剤などの収穫後に使用する農薬が使用されるため、それによる危険性も見逃せません。その時はよくても蓄積されていきますからね。国内で作った無農薬小麦とスーパーで売っている輸入小麦を同じ場所に保管しておいたところ無農薬の小麦には虫が沢山集まり、輸入小麦には虫が1匹もついていなかったという事例もあります。これは虫も寄り付かないほど強力な農薬を使っているということなのでしょう。これはヤバイ!ということで自分たちで小麦の栽培をしてみます

世界の小麦の大半は品種改良を繰り返されたもの。その中でもいまだに品種改良をされていない貴重な古代小麦の種籾を手に入れることができました。品種はエンマー小麦 

エンマー小麦は古代エジプトでパンの原料として広く利用されていた品種です。現在でもオランダやスイス、イタリアではエンマー小麦を使用したパンが製造されています。また、ビールの製造にも適した品種のようです。ビールといえば大麦から作られるイメージなので意外ですね。では、さっそく種まきレッツゴ

畝の幅を広くした場所、細くした場所、水分が多めの場所。初めての小麦栽培なので興味本位に変化を少し加えてみました

それから、一週間後

…変化をどうのこうの言っていたのが恥ずかしいぐらい キレイに一斉発芽していますね

しかし!発芽してくれたのは素直に嬉しい!このまま順調に育ってくれるよう 観察を続けていきます