春の養蜂場

桜の花も終わり、新緑がまぶしい季節ですね。

足元では季節の野草たちが競うように花を咲かせています。

関西広告社のある稲美町ではレンゲの花が満開です。

このお花畑の中を忙しく飛び回る生き物がいます。

セイヨウミツバチです。

花の蜜を集めて巣に持ち帰り、それがハチミツになることは皆さんもご存じですよね。

当社ではこのハチミツを採るために養蜂に取り組んでいます。

気温が上がり、植物が一斉に開花する春はミツバチたちにも大きな動きのある季節です。

今日は3月下旬から現在までのミツバチの様子についてご紹介します。

 

新女王誕生!そこに至るまでのシンデレラストーリー?!

まず、ミツバチは「群(コロニー)」と呼ばれる1つの集団で生活しています。

コロニーは1匹の女王蜂に対して1~数万匹の働き蜂、そして全体の約1割のオス蜂からなります。

働き蜂は全員が血のつながったメスで、仕事は掃除、育児、蜜集めと多岐にわたります。

一方、女王蜂の仕事は産卵のみで春から秋にかけて1日1,500~2,000個(!)の卵を産みます。

下の写真に女王蜂がいるのですが、どこにいるわかりますか?

正解は・・・

・・・

・・・

 

 

女王蜂は働き蜂に比べて腹部が大きく後ろ足も長いのが特徴です。

このように体つきも役割も働き蜂と異なる女王蜂ですが、実は卵は働き蜂と全く同じ。

女王専用の部屋=「王台」に産み付けられ、有り余るほどの量のローヤルゼリーで育った卵が女王蜂になります。

数万匹のコロニーを築くことになる女王も生まれながらに女王だったわけではないんですね。

 

そして、今まさに新しい女王蜂が誕生する季節を迎えています。

写真の黄色っぽい塊が王台です。

この中で新女王が育っています。

王台が作られる頃、コロニーに変化が起こります。

それが「分蜂(ぶんぽう)」です。

 

 

ぶんぶん分蜂♪

新女王誕生の準備が進むと、旧女王はおよそ3分の2の働き蜂とともに巣を去り、別の場所で巣づくりを始めます。

これが分蜂です。

住み慣れた家を娘に譲り、自分は新居を構える・・・人間ならばなかなかアグレッシブなお母さんかもしれません。

この時期のビオトープでは写真のようにハチが塊になっている分蜂群を見ることがあります。

このまま放っておくと数日の間に移動して行方不明になってしまうので、袋などで捕まえそうっと空の巣箱に入れてあげます。

このときの蜂の気性は穏やかであまり刺されることはありません。

(全くないワケではないらしい・・・)

女王蜂が新しい巣箱に収まると働き蜂も続いて集まり、引っ越しは完了です。

私たちはミツバチを新しく購入することはしていないので、このようにしてコロニーを更新しています。

しかし、分蜂すると働き蜂が蜜を集める活動が鈍るので採れるハチミツの量も少なくなってしまいます。

そのため、養蜂では分蜂を防ぐ作業も必要です。

巣箱の中をこまめにチェックし、新しく王台ができていれば取り除きます。

 

 

ミツバチの敵はちっちゃいアレ

ブログにたびたび書いているとおり、当社では農薬不使用で稲作に取り組んでいますが、養蜂でもおなじく薬は使用していません。

そんな農薬不使用養蜂で最も怖いのがダニ被害です。

「ミツバチヘギイタダニ」というダニが全世界で深刻な被害をもたらしていて、日本でも養蜂被害の6割弱をこのダニによるものが占めています。

このダニに寄生するとチヂレバネウイルスなどの病気を媒介し、最悪の場合、コロニーが全滅してしまいます。

対策としては薬剤による防除が一般的ですが、農薬不使用に取り組む当社ではダニが嫌うとされているハーブを使用したり、ダニに耐性のある個体を研究したりしています。

困難なことも多く試行錯誤の繰り返しですが、少しでも自然と人に優しい方法をとっていきたいとの考えから日々ミツバチと向き合っています。

ちなみに 参考にしている資料は 干場英弘さん著書

【蜜量倍増ミツバチの飼い方】

見やすくて 初心者でも理解を深めやすかったです

どうもありがとうございます