一心不乱‼不耕起栽培を支える「ポット苗」種まきの全貌

いよいよ今年の米づくりの全貌が見え始めてきました。
まずは、幸穀米になる前の赤ちゃん「種もみ」を目覚めさせる、命のセレモニー「種まき」がスタート‼

1.眠れる獅子(種もみ)の覚醒
まずは温湯消毒で悪い菌をシャットアウトして、10日間じっくり冷水管理。
普通の植物なら溺れて死滅しそうな環境ですが、種籾は別格です!
分厚い「もみ殻」の鎧(よろい)をまとい、水にも負けない鉄壁の防御力をそなえた特異体質。
冷水でじっとパワーを蓄え、積算温度100℃(例:10℃×10日間)に達したら、覚醒の合図(; ・`д・´)
そのあとにタフブロック【微生物殺菌剤】をとかした【20~23℃】のぬるま湯にいれて、温度をキープしたまま2日間たつと……

「おやΣ(゚Д゚)鬼の角のようなものが出てきたぞ!」
これが「ハト胸」と呼ばれる催芽(さいが)状態。
このツンとした芽をそろえる事で、のちのちの育苗がぐっと楽になります。
ただし、伸びすぎると機械に絡んでポキポキ折れる「もやしっ子」なる可能性があるので時間が勝負どころ。
2.絶妙な「塩梅」が命の陰干し
芽の成長をとめるために、一度風にあてて陰干しをします。
表面はサラサラ、でも中身は潤っているのがいい状態。
この「握っても手にくっつかなければ、命の火は消えていない」絶妙な乾燥具合が、機械播種をスムーズにする秘訣です

3.不耕起栽培の相棒「ポット育苗箱」への命吹き込み
農業課が選ぶのは、不耕起栽培にベストマッチな「みのる式ポット育苗箱」。
ここからは、チームプレーの「流れ作業」。


【床土】
ポットの穴は小さいので、土の入れ方が肝心。半分より少し上まで均一に敷きます。
【播種】
1つの穴に2~3粒。これが意外と難しい!機械の機嫌を伺いながら、一粒入魂で調整します。

【覆土】
芽にかぶせるお布団。厚くしすぎると重みで芽が出にくくなったり、隣のポットと土がつながり田植えの時に「根放れ」が悪くなって大苦戦します。

【水やり】
「高い位置からやさしく」が鉄則。勢い余るとせっかくのお布団(土)が流されてしまいます。

4.運命の48時間!発芽機の中で優しさに包まれて
3月23(月)日 コシヒカリ180枚を「発芽機」という名の「サウナ」へ。
育苗箱を専用の棒で固定していれて発芽機の中に並べる、密封された装置の中は設定温度23度。
もわっとした熱気と湿度が、種もみたちの成長をさらに加速させます。
狙うは「土から芽が出る直前のギリギリのライン」。
ここで芽が出すぎてしまうと、次の工程の苗箱運搬で芽を痛めてしまうからです。
ここの「寸止め」の美学が、そろった苗を作るポイント(*‘∀‘)



4月にはいり、気温もグンと上がってきました。
果たして、ぬくぬくと育った種もみたちは、外の世界でどんな表情を見せてくれるのか?
次回、「苗箱運搬!」ドナドナされる育苗箱の行方、その真相はいかに⁉」
byさかた
【コウノトリと桜】
