だつぼーくん

こんにちは。農業Kです。すっかり寒くなりましたね。

今日は稲作の冬の大事な作業についてお話したいと思います。

 

今日はKさんは「だつぼーくん」お願いします。

は?

だつぼう…脱芒って書きます。

は??

のげとりです。

はー???

 

あれから1年。今日は2度目の「だつぼーくん」です。

まかしといて!

って言えるようになりました(*^^)v

 

稲刈りが終わり、2023年の稲作は終了。ですが、空気が乾燥した冬の時期に、実は来年の苗になる「種籾」

をつくるという大事な作業があります。

今年収穫したお米たちの中から、丸々と立派な子を「種籾」として選別し、その子たちについているヒゲ(芒(のげ)といいます)をキレイにとって種蒔きをしやすくします。芒(のげ)をとるから「脱芒」、そしてそれに使う機械の名前が「だつぼーくん」というわけです。

 

↑「だつぼーくん」です。使い方はカンタン。上の箱に(籾(殻付きのお米))を入れ、スイッチを入れるだけ。少し調整は必要なんですけどね。手前に選抜に洩れた籾たち、右側の赤い袋に選ばれた籾たちがでてきます。

 

↑左がビフォー、右がアフター。どうですか?!美しく磨き上げられた選抜メンバーたち!!

 

機械任せの楽チン作業ではありますが、ブイーン、ザザーッと出てくるわけではなく。ブイーン… … …パラパラパラ…的な感じで、結構時間がかかるんです。かといって、たくさん入れてその場を離れ、終わったかな~と戻ってくると、「詰まってる…(涙)」

品種ごとに、多いものでは40kg近くの種籾をとるのですが、選抜メンバーは約3割ほど。寒空の下、なかなか進まない上にマメに面倒をみてあげないといけませんが、来年の「幸穀米」になる大切な大切な種籾。ここでも手を抜かず、気を抜かず、愛情をこめよう。「おいしくなあれ」