60℃のお風呂で種もみ消毒~昔ながらの伝統方法~

3月に入り春の兆しがやって来ました。


草花の生命が動き始めています。


不耕起栽培の圃場にも、春のおとずれを感じさせてくれる植物が生いしげっています。

去年の秋に直播した緑肥の種が、気温の上昇とともに急成長中。

レンゲソウをまいた圃場↓↓↓


ヘアリーベッチをまいた圃場↓↓↓


どちらもマメ科の植物🍀🍀🍀


根粒菌という微生物が根に共生して、空気中の窒素を固定してくれています。


根っ子をよく見ると小さなコブがついているのが分かりますよ。



ここに根粒菌が住みついていて、土壌に窒素を供給してくれるのです。


微生物の力で、土が少しずつ豊かになっていくことでしょう。


草花と同じくして、農業課もいよいよ稲作シーズンへ向けて鼓動が始まりました🌾



まずは種もみの消毒作業(^^)/


だつぼーくんで選別した種もみを消毒します。


一般的には、種もみを農薬の薬剤につけて殺菌させますが、わたしたちは、農薬を使わない「温湯消毒」を毎年おこなっています。



方法はシンプル(‘ω’)


60℃のお湯に10分間つける。


これにより、農薬消毒と同程度の効果が期待できます。


温湯消毒で防除できる主な病気は(;O;)

・ばか苗病

・苗立枯細菌病

・もみ枯細菌病

・褐条病

などがあります。

温度と時間が命


温湯消毒で最も大事なのは

温度と時間の管理。


60℃より高くなると
→種もみの発芽率が低下

60℃より低いと
→消毒効果が弱くなる

つまり
60℃を保ちながら10分間という絶妙なラインで処理する必要があります。


特に危険なのは温度のブレ


お湯から引き揚げた後は、すぐに冷水で急冷します🥶


余熱が残ると

・発芽が早まりすぎる

・発芽時期がバラバラになる

といったリスクがあるためです。


しっかりと冷やした後は、10~15℃の水に約10日間浸水させます。

種もみは眠っている


実は、温湯消毒しただけでは種の中は、まだ休眠状態のまま。

ぐっすり眠っています。


自分だったら60℃のお風呂に入ったら、びっくりして絶対に目が覚めると思うのですが…


稲は、なかなかの強者です。


そんな深い眠りに入っている種もみをめざめさせるのが浸水管理です。

サウナと水風呂?


温かいお湯→冷水→じっくり浸水

サウナ→水風呂→ととのう

みたいな感じでしょうか(^_-)-☆


小さな種もみたちが目覚める瞬間が、もうすぐやってきます。


準備万端、ととのいました。


これからさらに忙しくなる農業課なのでした。

byさかた